歯科医院が教える自分に合った歯みがき剤の選び方について

こんにちは。 さいたま口腔リハビリテーション歯科クリニックです。
皆さまは普段、歯みがき剤をどのような基準で選んでいますか?
特に何も考えず、いつも同じものを買っているという方も多いかもしれません。
今回は、自分に適した歯みがき剤の選び方について、お話しします。
歯みがき粉の選び方
歯みがき剤選びで重要なことは、自分の口腔状態や目的に合った成分が入っているものを選ぶことです。
何を重視するかによって選ぶべき成分が変わるため、目的に合った成分が含まれているかを確認しましょう。
<歯みがき剤選びのポイント>
- むし歯予防
- 歯周病予防
- 知覚過敏ケア
- 口臭予防
これらのポイントを考慮し、自分に合った歯みがき剤を選びましょう。
おすすめの歯みがき剤について
むし歯予防、歯周病予防、知覚過敏ケア、口臭予防など、これらの悩みに対応したさまざまな歯みがき剤があり、それぞれ効果や成分が異なります。
おすすめの歯みがき剤について、ご紹介します。
むし歯予防におすすめの歯みがき剤
むし歯予防を重視する場合は、フッ素(フッ化物)配合のものがおすすめです。
フッ素は、以下の3つの作用でむし歯を予防します。
<フッ素の3つの作用>
- 歯質の強化
歯のエナメル質を強くし、酸に溶けにくい性質にします。 - 再石灰化の促進
初期むし歯を修復し、むし歯の進行を抑制します。 - 菌の抑制
むし歯の原因となる細菌の活動を弱めます。
フッ素濃度の高いものを選ぶのも効果的ですが、年齢に合わせた適切な濃度のものを選びましょう。
歯周病予防におすすめの歯みがき剤
歯周病予防のためには、殺菌・抗炎症作用のある成分が配合された歯みがき剤がおすすめです。
<歯周病予防の成分>
- 薬用成分IPMP
IPMP(イソプロピルメチルフェノール)は、バイオフィルムの内部まで浸透し殺菌する効果があります。 - 薬用成分LSS
LSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)は、原因菌を殺菌して口臭を防止する効果があります。 - フッ化ナトリウム
歯質を強化し、むし歯と歯周病を予防します。
上記の成分には、歯周病の原因菌を殺菌したり、歯ぐきの炎症を抑えたり、歯質を強化する効果があります。
これらの成分が配合された歯みがき剤を使い、正しいブラッシングを心掛けることで、歯周病を予防できます。
知覚過敏ケアにおすすめの歯みがき剤
知覚過敏でお悩みの方は、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどの成分が含まれている歯みがき剤がおすすめです。知覚過敏による痛みを和らげる効果が期待できます。
<知覚過敏の原因>
- 歯ぎしり、食いしばり
- 歯周病
- 加齢
- 誤ったブラッシング
これらの原因により、歯のエナメル質が摩耗したり、歯茎が下がったりすることで象牙質が露出し、知覚過敏を引き起こしやすくなります。症状を緩和するためにも、これらの成分が含まれた歯みがき剤を選び、正しいブラッシングを心掛けましょう。継続的な使用で、より効果を実感しやすくなります。
口臭予防におすすめの歯みがき剤
口臭予防を重視する方は、殺菌成分や抗炎症作用があり、香料が配合されているものがおすすめです。
<口臭の原因>
- 歯周病
- 舌苔(ぜったい)
- ドライマウス
- 細菌の繁殖
口臭予防の歯みがき剤には、殺菌成分や抗炎症成分、口臭をマスキングする香料などが配合されています。これらの成分を確認し、ご自身の口臭の原因に合ったものを選びましょう。
まとめ
今回は目的に合わせた歯みがき剤の選び方についてお話ししました。「どの歯みがき剤を選ぶべきかわからない」という方は、お気軽に当院にご相談ください。口腔内の状態に合った歯みがき剤を選び、清潔な口腔環境を保ちましょう!
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