インプラント治療について

インプラント治療とは、歯が抜けた部分の顎の骨に人工の歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療方法です。
治療は1本の歯がなくなった場合から全部がなくなった場合まで、幅広く対応が可能です。
さらに、顎の骨とインプラントは強固に結合するので、ご自身の歯と同じようにしっかりと噛むことができます。
このようなことから、インプラントは乳歯・永久歯に続く「第3の歯」と呼ばれています。

インプラントイメージ

患者さんに合ったインプラントをご提案します

インプラント治療は進化を続けており、日本国内でも30種類以上、スウェーデン・スイス・ドイツ・アメリカなど世界中で100種類以上のインプラントが存在しています。それぞれのメーカーが独自の技術や特徴を持っているので、治療を受ける際には「インプラント選び」が重要になります。

例えば、歴史のある「ブローネマルク・インプラント(ノーベルバイオケア社)」は、骨の幅や高さがある程度存在する症例には適していますが、顎の細い日本人には合わないケースもあります。ストローマン社の「ITIインプラント」は一般的に日本人の顎にも適しているとされていますが、いずれも患者さんの口腔内の状態によっては他のメーカーのインプラントが適しているケースもあります。
また、一般的に使用されているチタン(金属製)のインプラントに加え、金属を一切使用しないジルコニアインプラントも採用しています。金属アレルギーの方やアレルギーが心配という方にオススメのインプラントです。

当院では、一人ひとりの患者さんに最善を尽くせる体制を整え、治療内容について話し合うカウンセリングの時間を持ちます。インプラントについてご理解いただきやすいように、動画や画像などを用いて視覚的にも分かりやすくご説明しています。

その他の治療法との比較

ブリッジ

歯のなくなった部分に隣接する歯を削り、橋渡しをするように被せ物をかぶせて噛めるようにする治療です。

削られた健康な歯

メリット

  • 3~4回の治療回数で治療できる
  • 違和感が少ない(取り外しがない)

デメリット

  • 周囲の健康な歯を削らなければならない
  • 周囲の歯に負担をかけてしまう
  • 汚れがたまりやすい

入れ歯(義歯)

歯のなくなった部分に隣接する歯やその他の歯に、金具のついた人工の歯(入れ歯・義歯)を引っ掛けて噛めるようにする治療です。
※自費診療では金具のないタイプもあります。

部分義歯

メリット

  • 健康な歯をほとんど削ることはない
  • 保険が適用される
  • 取り外しができるため、清掃しやすい

デメリット

  • 違和感が大きく、慣れるのに時間がかかる
  • 金具をかける歯に負担を掛けてしまう

インプラント

歯の抜けた部分の顎の骨に人工の歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療方法です。

インプラント体

メリット

  • 他の歯を削ることがない
  • 他の歯に負担をかけることがない
  • 違和感が少ない

デメリット

  • 保険が適用されない
  • 外科処置が伴う

インプラントの構造

インプラントは上部構造・アバットメント・インプラントの大きく3つの構造に分けられます。

1.上部構造(被せ物)

被せ物になる部分です。患者さんの希望に合わせてセラミック・金属・ハイブリットセラミック等、さまざまな人工の歯を作ることができます。

2.アバットメント

インプラントと上部構造(被せ物)を連結するための部分です。人工歯がインプラントに直接付く場合もあります。

3.インプラント

顎の骨に埋め込む人工歯根の部分です。材料は強度と生体親和性が高く、骨との結合がよいチタンやチタン合金が主に使用されています。

インプラントの構造

当院が厳選したインプラントメーカーの紹介

京セラ株式会社|FINESIA(国産)のインプラント

「FINESIA(ファインシア)」は、高齢化と長寿命の社会状況を背景に、「長期安定を目指したインプラントデザイン」を基本コンセプトとして開発されたインプラントシステムです。

ボーンレベル(BL)、ティッシュレベル(TL)、1ピース(1P)の3タイプをラインナップしており、患者さんの状況、術者の手技により選択が可能です。適応性と豊富な上部構造パーツ、デジタル連携が特長です。

ITI(ストローマン)インプラント

当院では、世界的に有名なストローマン社製のインプラントを採用しています。このスイス本社の企業は、インプラントや歯科修復治療、口腔組織再生などの分野でリーダー的存在とされ、世界70カ国以上で500万人以上、1300万本以上が治療に使用されています。

ストローマンインプラントは、骨との結合が早く得られるため、通常のインプラントよりも早期に治療が完了できることがあります。
また、科学的エビデンスに基づいた研究開発に取り組んでおり、世界最大のインプラント歯学に関する国際的非営利学術組織であるITIとも連携しています。
これにより、より高度で安全な治療を提供することができます。

インプラント費用について

インプラント費用(1歯)

インプラント費用(1歯)標準料金(税込み)
治療費(相談・検査・診断を含む)
※投薬、2次手術料を含む
※上部構造
275,000円330,000円
治療用仮歯(1本)11,000円
最終補綴物(1本)120,000円
ダミー80,000円
※オペ保証期間 5年、ただし喫煙者は3年(定期的なメンテナンスは必須となります)
治療期間の目安は3カ月~6カ月、治療回数目安は5~12回です。
インプラントの副作用とリスク
  • 出血、腫張、疼痛、青痣、神経麻痺、補綴物の脱落、破折、インプラント体の破折、咬合違和感、インプラント周囲炎 等

インプラント後のメンテナンス費用

インプラント後のメンテナンス費用標準料金(税込み)
メンテナンス27,500円
※保証を受けられる条件として、定期的なメンテナンスが必須となります
治療期間の目安は1日、治療回数目安は1回です。

GBR費用

GBR費用標準料金(税込み)
GBR132,000円
治療期間の目安は3カ月~6カ月、治療回数目安は5~12回です。
副作用とリスク
  • 術後に痛みや腫れを伴う可能性があります。

ソケットリフト費用

ソケットリフト費用標準料金(税込み)
ソケットリフト77,000円
治療期間の目安は3カ月~6カ月、治療回数目安は5~10回です。
副作用とリスク
  • 術後に痛みや腫れを伴う可能性があります。

サイナスリフト費用

サイナスリフト費用標準料金(税込み)
サイナスリフト154,000円
治療期間の目安は3カ月~6カ月、治療回数目安は5~10回です。
副作用とリスク
  • 術後に痛みや腫れを伴う可能性があります。

安全性を高める事前検査

インプラント治療の安全性を確保するためには、骨の状態を正確に把握することが不可欠です。
特に上顎の骨は構造が複雑であり、正確な診断が欠かせません。

さいたま口腔リハビリテーション歯科クリニックでは、インプラント治療の前に歯科用CTによる診断を行い、安全性を確保するようお勧めしています。

静脈内鎮静法を行なっています

インプラント治療などを受ける方で「治療に不安がある」「怖い」という方に、ご希望があれば行う麻酔方法(点滴麻酔)です。
静脈内鎮静法は鎮静薬を静脈に点滴し、半分眠っているような状態を作ることで感覚を鈍らせ、痛みへの不安や恐怖心を和らげる効果があります。全身麻酔のように意識がなくなるのではなく、こちらからの呼び掛けには反応できる状態です。治療途中で覚醒傾向(やや起きてしまう状態)になったとしても、麻酔薬の健忘作用(忘れてしまう作用)により治療中の記憶はほとんど残りません。
静脈内鎮静法は健康保険適応外の全額自費治療となります。

静脈内鎮静法

静脈内鎮静法標準料金(税込み)
治療費(相談・検査・診断を含む)55,000円
治療期間の目安は1日、治療回数目安は1回です。
副作用とリスク
  • 静脈内鎮静法は安全性の高い方法であり、多くの患者さんに使用されていますが、まれに呼吸や血圧に影響する場合もあります。

インプラント治療の流れ(2回法の場合)

インプラント治療には1回法と2回法の二つの方法があります。
この違いは歯茎を切開する手術を1回行うか、2回行うかという点で、アバットメントを1次手術で取り付けるものが1回法、2次手術で取り付けるものが2回法です。
インプラントを顎の骨に埋入した後、骨としっかり結合するためには一定の期間が必要になるため、人工歯を付けるまでの期間は個々の症例によって判断します。
一定期間を経た後、型を採って人工歯(被せ物)の作製を行います。
完成した人工歯をアバットメントにセットします。

問診

治療計画を立てお口全体の問題を検査し、診断します。インプラント治療を受けたい理由やご要望などをお伺いします。

STEP
1

検査

歯を失った原因の検査、顎の骨の状態・歯茎の厚みなどの状態を調べます。
場合によっては全身状態の把握のために血液検査を行うこともあります。レントゲン・CT撮影で骨量・骨質・骨形態などを精査します。最終的な治療計画・見積もりをご提示します。

患者さんにご納得いただいた上でインプラント治療に入ります。
ご質問やご不安に思われることは何でもお話しください。

STEP
2

治療

インプラント手術の前に、むし歯や歯周病の治療をします。
場合によっては抜歯部分の治癒を待つために、数カ月待ってからインプラント埋入手術を行います。
なかには、抜歯即日・抜歯後早期(数週間後)埋入を行うことが可能なケースもあります。

STEP
3

第一次手術

健康状態をお調べして手術が行えるかを確認した上で、個室の減菌された環境で行います。
歯や歯茎、舌の清掃・消毒をして麻酔をします。歯を失った部分にインプラントを埋め込む手術を行います。
手術時間は埋め込む本数によりますが、1本の場合で1~2時間ほどです。

STEP
4

インプラントが骨と馴染むまでの治療期間

手術翌日には消毒のため、約1週間後には抜糸のために来院していただきます。
術後数日間は抗生剤や炎症を抑える薬を服用していただきます。
インプラントが骨と馴染むまでの期間は、上顎の場合で3~6カ月、下顎の場合は3カ月程度です。

STEP
5

第二次手術

最終的にかぶせる人工の歯の土台となるアバットメントを装着する手術です。
局所麻酔をして歯茎を切り、埋め込んでいたインプラントの頭の部分を露出させます。この段階で骨としっかり結合しているかを確認します。
歯茎から露出させたインプラントに背の高いヒーリングキャップ(アバットメント)を装着します。

STEP
6

上部構造(被せ物)の作製

1週間後くらいに型を採ります。
場合によってはインプラントとの装着具合をチェックするために、確認の工程を行います。
完成後、お口の中に装着し治療終了です。

STEP
7

メンテナンス

お口の健康維持と長期的なインプラント使用のために、専門の歯科衛生士による衛生指導と歯科医師による1カ月後・3カ月後・半年後・1年後の定期検診を受けていただきます。

すべての患者さんにとって口腔ケアは大切ですが、特にインプラントでは快適に長く使い続けていただくために、定期検診と患者さんご自身による毎日のプラークコントロールが必須となります。

STEP
8

治療後のメンテナンスのお願い

インプラントは「入れたら一生」というものではありません。

インプラント治療を受けた場合、定期的な検診やメインテナンスが欠かせません。
インプラント自体は、むし歯にはかかりませんが、口腔内の衛生状態が悪いと、インプラント周囲炎という病気にかかる可能性があります。

さいたま口腔リハビリテーション歯科クリニックでは、インプラント施術後もアフターフォローを行い、快適にお使いいただけるようにしています。
歯をケアするのと同じように、毎日の歯みがきをしっかり行い、定期的な歯科検診を受けましょう。
定期検診やメンテナンスによって、インプラントの機能を長く維持しましょう。

インプラントのよくある質問

インプラント治療は痛くないですか?

顎骨に埋め込むことを想像すると痛そうですが、実際にはそれほど痛みを感じることはありません。
骨自体はそんなに敏感な感覚はありません。顎骨は発生学的にも感染にとても強い組織なので、実は口の中に露出していてもあまり痛みません。

また、術中は麻酔をしっかり行うので痛みは感じません。
術後麻酔がきれると痛みを感じますが、それも痛み止めを処方しますので特に心配はありません。

手術時間はどのくらいですか?

本数や部位によりますが手術時間は30分~1時間程度です。
準備などがあるのでクリニックの滞在時間は2~3時間程度になります。
処置後は普通に帰宅できます。

治療期間はどのくらいですか?

骨と埋め込んだインプラントがしっかりと馴染むまで一定期間が必要です。
上顎は骨がやわらかい性質があるので3~6カ月、下顎は3カ月という比較的長期間となります。
その期間は仮歯や仮の入れ歯を使用していただきます。

インプラントはどのくらい保ちますか?

現在の治療法としては一番有効で予知性(良好な予後)の高いものに位置付けられていますが、残念ながら一生保つものではありません。
お口の中の条件はとても過酷なため、天然の歯より長持ちするかというと疑問です。ただし、現在インプラントは進化し続けているので今後もっと良いデータが出てくる可能性もあり、実際に条件が整えば一生保つという報告もあります。

インプラント治療は誰でも受けられますか?

全身状態や骨の状態によっては適用できないことがあります。
糖尿病・腎不全・肝炎・心臓病・骨粗鬆症・高血圧・妊娠中の方・ヘビースモーカーの方などはインプラント治療が制限される場合があります。
また歯を抜いた状態が長期間の方は、埋め込む土台となる骨の高さや幅がない場合があり、適用が難しくなることもあります。

保険診療が適用にはならないのですか?

残念ながら今のところ難しいと思います。