正しいおやつ選びで子どものむし歯予防

おやつを食べる子供

こんにちは。
さいたま口腔リハビリテーション歯科クリニックです。

皆さまはお子さんのおやつのタイミングはどのようにしていますか?
「欲しがるときにあげてもいいの?」「おやつの時間を決めたほうがいいの?」「どのようなおやつをどの程度与えたらいいの?」とお悩みではないでしょうか。
また、お子さんのむし歯予防ときいて「おやつ」について気にする人も多いと思います。

今回は、子どもの「おやつ」についてお話しします。

おやつは大切な「間食」です

成長期でありながら、一度に食べる量が少ない子どもにとって「おやつ」は必要な栄養を補うための大切な間食(補食)です。
そのため「おやつ」は「第4の食事」ともいわれ、1日3度の食事ではとりきれない栄養を補うという考え方が適切です。

おやつを与えるポイント

幼児期から小学校に上がる頃の子どもには食事ではとりきれない「不足しがちな栄養素」を「おやつ」でとることが大切です。

オススメのおやつ

さつまいも・果物など、素材そのものの甘みが強いものは食べやすく、ビタミン・ミネラル・食物繊維がとれるトマト・トウモロコシ・みかん・リンゴもオススメです。
エネルギー不足を補えるおにぎり・パン・お餅は腹もちのよい「おやつ」になります。

歯の栄養素を考えたおやつ

歯によい栄養素を補えるものとしては、タンパク質・カルシウムが豊富な牛乳・ヨーグルト・チーズがよいでしょう。
また、にんじん・カボチャに多く含まれるビタミンAは、歯表面のエナメル質形成に必要です。
キウイ・イチゴなどの果物に多く含まれるビタミンCは、カルシウムの吸収を助けますが、酸性の食べ物なので食べ過ぎに注意し、食べた後は水で口をゆすぎましょう。

おやつの量

量は、甘いものは子どもの手のひらに乗る程度、甘くないものであれば両手に乗る程度が目安になります。

おやつのタイミング

タイミングは、1~2歳は午前10時頃と午後3時頃の2回、食べられる量が増える3~5歳からは午後3時頃の1回として食事に影響しないようにしましょう。

おやつのとり過ぎに注意

糖分・塩分・脂質・添加物が多く含まれる市販のお菓子や飲料はとり過ぎに注意し、水分補給には甘くない水やお茶がオススメです。

むし歯になりやすい「おやつ」

砂糖などの糖分を含むものや歯にくっつきやすいもの、キャンディなど長時間お口に含むお菓子などは、むし歯になるリスクが高い「おやつ」です。
食べ方というのも大きく影響します。だらだらと食べる続けると、唾液が歯を修復する作用(再石灰化)が追いつかなくなり、むし歯の要因となるため注意が必要です。

まとめ

「おやつ」ときいて想像するのは菓子類が多いと思いますが、栄養価の高い食材などに置き換えることも可能です。
糖分の多い菓子類はむし歯や生活習慣病のリスクを高めるため、代わりに果物・トウモロコシなど必要な栄養素を含む食材を選ぶようにしましょう。
また、おやつの後は必ずうがいや歯みがきを習慣化することで、むし歯のリスクを軽減できます。

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